今期もついに準決勝の段階にきましたね!
今までの放送で、ベスト4には
・森内俊之 九段
・丸山忠久 九段
・羽生善治 九段
・郷田真隆 九段
の4名となりました。若手が勝ちあがらず、羽生世代の4人が残ったこともあり、世間では同窓会では!?と盛り上がっていました笑
きっとファンも喜んでいるはず✨
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第68回NHK杯テレビ将棋トーナメント準決勝第1局
対局のルール
振り駒にて先手後手を決める。持ち時間は各10分(チェスクロック使用)、切れたら一手30秒の秒読み。その他に1分単位で10分間の考慮時間あり。羽生善治 九段対丸山忠久 九段戦。棋譜
丸山忠久 九段の得意戦法一手損角換わりへ
早繰り銀の良い所はすぐに突っ掛けて行ける所と主導権を握りやすい所ですかね。
▲3五歩△同歩▲同銀となると作戦勝ちになる為、部分的な定跡の△4五歩で銀を後退させます。
力強く△4二玉

この局面で丸山忠久 九段がどう指すか注目だったのですが、△4二玉と上がりました!なんとも力強い指し回し。
ですが、ぴよ将棋によると疑問手との事
ここは△3三角の方が良かったのかも知れません。
△3三角なら飛車先の歩を切れないですからね。
#指し手[1061] 疑問 △4二玉 ▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △2三銀 ▲2八飛 △8五歩 ▲2四歩打 △3四銀 ▲3五歩打 △同銀 ▲2三歩成 △4三金
#推奨手[684]△3三角打 ▲5八金 △7五歩 ▲同歩 △7六歩打 ▲8八銀 △5二金 ▲7四歩 △6五銀 ▲3六銀 △7四銀 ▲3五歩打 △4三銀 ▲4五銀 △5五角 ▲4六歩
羽生善治 九段の先攻

丸山忠久 九段の△6二金を見て▲4六歩と突いて行きました。
これはこのままゆっくり指していくと
△7三桂⇨△8一飛車と流行の形に組まれてしまいバランスが良くなってしまいます。
ですのでこのタイミングで仕掛けたようです。この辺りの嗅覚は流石プロ!ですよね〜

そして△8五桂を見て▲4四歩と取り込んで行きました!銀桂交換は気にせず、この歩が生きるという判断でしょうが、なかなか踏み込めないですよねここは…
すごい戦いになってきました!
飛車を攻める

丸山忠久 九段は手に入れた銀ですぐに飛車を攻めました。▲3八に逃げれば△4九角と打ち銀が取られる代りに金が取れ、角も成り込めるので後手有利となります。よって▲1八飛車となる訳ですが、
意外と攻めが難しい…
△2七角と打ちましたが、少し攻めが重たい感じがしますね。

そこで厳しい反撃の▲4六桂打!先程の駒損を回復しにかかります。
現状羽生善治 九段の飛車は詰んでいるのですが、取られたとしても良い打ち込み場所がなく、それ程厳しくはありません。△4一飛車を打たれたら▲8八玉と逃げておきます。
ですので攻めの手の△4五桂を選ばれましたが▲5四桂△同歩▲7一角打と厳しい踏み込みが出ました!
銀ではなく、▲7一角打

自分なら真っ先に▲7一銀と打ちたくなる所を羽生善治 九段は▲7一角と打ちました。
これには意味があり、解説の谷川浩司 九段も仰っていましたが、銀の場合は手抜かれてしまう可能性もあるとの事。
△1八角成▲同香△4九飛打▲8八玉と逃げるのは△6九飛成あり、先ほどとは違い桂馬が手元にある事と、3七桂成などもあり手が続きます。
ですので▲7一角打の場合手抜いて△1八角成なら、▲8二角成と飛車を取り合う手が成立します。この場合この後の▲6四馬が厳しく寄りそうです。
よって、▲7一角打には△7二飛と寄るしかありません。
▲6二角成△同飛▲3五歩が嫌味な攻め。谷川浩司 九段の解説がビシビシ当たっています。
頭を押さえられた玉
この局面は△3一玉と△5一玉のどちらに逃げるか難しい所。
△3一玉の場合は▲3三歩、△5一玉の場合は▲5三金で攻めが繋がります。
丸山忠久 九段は△5一玉を選択しました。
ここで金に紐をつける△3三金でしたが、△1八飛車成と攻め合いでも良かったのかも知れません。劣勢には間違いないですが。
ぴよ将棋より
#指し手[1066]△3三金 ▲6三銀打 △7三玉 ▲7四銀成 △同玉 ▲7五歩 △同玉 ▲7三飛成 △7四桂打 ▲6七金上 △6九金打 ▲同玉 △4七角打 ▲7八玉
#推奨手[737]△1八角成 ▲2三飛成 △7二金打 ▲2二龍 △7三玉 ▲1八香 △3八飛打 ▲6一角打
#推奨手[737]△1八角成 ▲2三飛成 △7二金打 ▲2二龍 △7三玉 ▲1八香 △3八飛打 ▲6一角打
鋭い寄せ
あっという間に包囲網が出来上がります。
下に引いた方が長引いたかも知れませんが
#指し手[6818]▲7四銀成 △7二玉 ▲7三成銀 △8一玉 ▲3三飛成 △7一金打 ▲3一龍 △4一歩打 ▲同龍 △5一角打 ▲同龍 △6一桂打 ▲同龍 △7八歩打
実践は△7四同玉と指しました。▲7五歩△8五玉▲8三飛成で▲8六金までの詰めろ。
先手玉に迫る手もなく、△9五銀と受けたとしても▲7四龍△9四玉▲9六歩で必至。
ここで丸山忠久 九段の投了となりました。
あっという間の寄せで放送時間があまり、感想戦も大変そうでしたね笑
ついに羽生善治 九段は決勝の舞台まで足を運びました。
放送が楽しみですね。特に今期はタイトルがなくなり、棋戦優勝が1つもないので是非NHK杯で優勝して頂きたいです!
それではまた。
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